Albemarleのリチウム資源は世界最大かつ最高品質のものであり、西オーストラリア州と北米の硬岩鉱床と、南米と北米の高塩分（塩水）鉱床で構成されています。当社のリチウム資源は世界各地に存在し、安定した貿易に有利な地理的多様性を備えているため、顧客は高品質の供給を利用できます。
ハードロックリソース
硬岩鉱床中のリチウム含有鉱石は、地球上のすべての大陸で発見されています。ほとんどの場合、スポジュメン（リシア輝石）は鉱物として最もよく理解されており、最も経済的に抽出できます。スポジュメンは地下鉱山と露天採鉱の両方から抽出されます。硬岩は絶えず粉砕され、リチウムなどの鉱物を分離するために処理される。塩水資源とは異なり、硬岩リチウム鉱床は地理や環境条件が大きく異なり、多くの場合、数億年から数十億年前のものです。
Albemarleは、業界をリードする世界クラスのスポジュメン鉱山と開発プロジェクトのポートフォリオに関心を持ち、所有権を有しています。当社の事業内容は次のとおりです。
西オーストラリア州ウォジナの拠点。
米国キングスマウンテンの拠点。
塩水資源
Albemarleは、世界中の天然帯水層にある鉱物を豊富に含む塩水からリチウム抽出を行っています。当社はこの分野における50年以上にわたる先駆者です。当社は、チリのアタカマ砂漠や、世界で初めてリチウム塩水を大規模に抽出した米国のネバダ砂漠など、さまざまな管轄区域や環境で、環境影響を最小限に抑え、最大限の成果を上げながらリチウムを市場に投入するよう努めています。
天然の塩水は太陽の蒸発にさらされ、リチウム濃度が現場での0.1〜0.3％から約6％に増加します。この時点で円水中のリチウムは塩化リチウムと炭酸リチウムに容易に変換されます。
Albemarleの塩水抽出事業および開発プロジェクトは、南北アメリカ全土で展開されています。
アーカンソー州マグノリア（米国）の拠点。
直接リチウム抽出：DLE
直接リチウム抽出（DLE）技術は、まだ完全には商業化されていません。しかし、この方法はリチウム抽出に対する革命的なアプローチとなる可能性を秘め、さらに持続可能な方法で生産量を増やせる可能性があります。DLEでは、吸収剤、膜、またはその他の化学プロセスを通じて、リチウムを豊富に含む塩水から直接リチウムイオンを選択的に抽出します。Albemarleは、このプロセスをはじめとする革新的なリチウム抽出プロセスの推進に積極的に取り組んでいます。
リチウムの変換と生産
塩水や硬岩から抽出されたリチウムの生産は、テクニカルグレードまたはバッテリーグレードの水酸化リチウム、あるいはバリューチェーンとして重要な炭酸リチウムとして製造されます。リチウム塩水からの化学的回収から、スポジュメン中のリチウム鉱石の粉砕、焙煎、酸浸出まで、Albemarleの技術的および化学的プロセスのノウハウは、高性能で低コストのリチウムを何世代にもわたって世界に一貫して供給します。
水酸化リチウム
水酸化リチウムの微結晶性粉末は、エネルギー密度と性能を高める中〜高ニッケルの化学物質を含むカソード製造の前駆体として使用されます。理想的な原料は硬岩スポジュメンです。ただし、この水酸化物塩は炭酸リチウムと水酸化カルシウムの腐食反応から製造することもできます。
炭酸リチウム
炭酸リチウム塩は、電池の正極と電解質の化合物の前駆体として広く使用されています。通常、塩水プールから製造される炭酸リチウムは、主にリン酸リチウム（LFP）カソードの用途に使用されます。また、ニッケル酸化物や水酸化リチウム製造の中間体としても使用されます。
スポジュメン濃縮物
硬岩源からのリチウム塩（水酸化リチウムまたは炭酸リチウム）の製造に使用される主な原料は、約6％のリチウムを含む高リチウム鉱石です。
Albemarleは、南北アメリカ、オーストラリア、中国など世界各地に広がるリチウム変換施設を基盤として、世界中で生産能力の増強と新たな戦略的な処理拠点への投資を行ってきました。これにより、調達に関する規制上の要求や、安全で柔軟な製品供給を求める顧客、そして最終消費者の要求に応えることができます。
リチウム変換施設
チリ
オーストラリア